スマートフォン(アイフォン)活用編  ※スマートフォンの操作説明は、アルファベット表記が多いため、音声や点字での確認が効率的に行えるようにカタカナ表記に置き換えています。各単元の最初のみカタカナの後にアルファベット表記をカッコ内に書いています。 02 マイナポータルを活用しよう 1 .マイナポータルを知りましょう 1-A マイナポータルとは? 1-B マイナポータルの画面説明 1-C マイナポータルの利用の手順 2 .マイナポータル利用の準備をしよう 2-A マイナポータルアプリの入手およびインストールのしかた 2-B マイナポータルにログイン 2-C マイナポータルに関する確認サイト 3. マイナポータルで自分の情報を見てみよう 3-A マイナポータルでどんな情報が見られるの? 3-B 医療費情報を見てみよう 3-C 薬剤情報を見てみよう 3-D 税・所得の情報を見てみよう 4.マイナポータルを使ってオンラインで出来る行政手続を探してみよう 4-A オンライン行政手続とは? 4-B 「さがす」の画面構成を知ろう 4-C 行政手続を探してみよう 5.マイナポータルのその他の機能を知ろう 5-A やりとり履歴の使いかた 5-B お知らせの使いかた 5-C外部サイトとの連携の使いかた 5-D 操作履歴の使いかた 5-E 利用者登録変更の使いかた 5-F 代理人を登録・変更の使いかた 1 .マイナポータルを知りましょう ここでは、マイナポータルの概要についてご説明いたします。 1-A マイナポータルとは? マイナポータルとは、政府が運営するオンラインサービスです。 子育てや介護をはじめとする行政サービスの検索やオンライン申請ができたり、行政からのお知らせを受取ることができる自分専用サイトです。 一部の機能の利用にはマイナンバーカードは不要ですが、マイナンバーカードでログインすれば全ての機能を利用することができます。 マイナポータルを利用するには ①スマートフォンの場合はマイナンバーカード読取対応の機種、パソコンの場合はマイナンバーカードに対応するICカードリーダーが必要です。 ②ログインの際に、利用者証明用電子証明書のパスワード(数字4桁)が必要です。 パスワードは3回連続で間違えるとロックされるため、正しいパスワードを事前に確認してから入力するようにしましょう。 ③パスワードを正しく入力した後、マイナンバーカードをスマートフォンまたはICカードリーダーにかざすことでマイナポータルを利用することができます。 1-B マイナポータルの画面説明 次にマイナポータルの画面の構成をご説明いたします。 マイナポータルは大きく分けて3つのタブとメニューで構成されております。 1つ目が「ホーム」で、健康保険証や公金受取口座などの情報の確認が可能です。 2つ目が「やること」で、利用者証明用電子証明書の更新などの進捗確認をすることができます。 3つ目が「さがす」でカテゴリから検索をし各項目の申請が出来たり、または情報の確認をすることが可能です。 1-C マイナポータルの利用の手順 スマートフォンによるマイナポータルを利用するための手順についてご説明いたします。  全体の流れは、大別して、前半の利用準備と後半の利用方法になります。 前半の①②は、マイナポータルを利用するための準備の部分です。 マイナンバーカードを使いログイン(利用者用電子証明書の認証)を行うことで、自分専用のサイトが開設できます。 後半のログイン後は、実際にマイナポータルを使ってみましょう 医療費や薬剤の処方履歴など様々な自分の情報を確認したり、オンラインで可能な行政手続きを探したりしてみましょう。 2 .マイナポータル利用の準備をしよう ここでは、マイナポータルを利用する準備についてご説明いたします。 マイナポータルアプリやログイン方法、利用者の認証を行っていきます。 利用者認証の際には、ご自身のマイナンバーカードが必要です。 マイナンバーカードをお手元にご準備ください。 2-A マイナポータルアプリの入手およびインストールのしかた スマートフォンでマイナポータルを利用するための手順をご説明いたします。 「マイナポータルアプリ」のインストール方法をご説明いたします。 ①ホーム画面で「AppStore」をダブルタップします。 ②画面右下の「検索」をダブルタップします。 ③検索ボックスをダブルタップして「 マイナポータル」と入力し検索をダブルタップします。 ④検索結果の中から該当のアプリまでスワイプし「入手」をダブルタップします。 これでアプリのインストールが始まります。 ※ マイナポータルアプリ<デジタル庁>が見つからない場合は、OSがiOS 14.0以上、ブラウザがSafari 13以上の条件を満たしていない可能性があります。 バージョンアップしてから再度、インストールしてください。 ※ WEBサイトへ接続するため別途通信料がかかることがあります。 2-B マイナポータルにログイン マイナポータルアプリへのログイン方法についてご説明いたします。 ①ホーム画面で「マイナポータル」のアイコンをダブルタップします。 ②「登録・ログイン」 をダブルタップします。 次に、ログイン方法についてご説明いたします。 ここでは、利用者証明用電子証明書の認証を行い、マイナンバーカードをスマートフォンで読み取ります。 「利用者証明用電子証明書」とは、「ログインした者が、利用者本人であること」を証明することができる電子証明書のことで、マイナンバーカードに搭載されています。 パスワードは、マイナンバーカードを市区町村の窓口で受け取った際に利用者証明用電子証明書に設定した数字4桁のパスワードのことです。 ①利用者証明用電子証明書のパスワード(数字4ケタ)を入力します。 ※マイナンバーカードを市区町村の窓口で受け取った際に利用者証明用電子証明書に設定した数字4桁のパスワード ※パスワードは、3回連続して間違えるとロックがかかるのでご注意ください。 ※パスワードはご自身で入力してください。 代理の方による入力は行わないでください。 ②「読み取り開始」をダブルタップします。 ③「読み取りが完了しました」が表示されるまでマイナンバーカードをスマートフォン裏面に密着させてください。 初めてログインされる方は、ここで利用者登録を行います。 ①「利用者登録へ進む」をダブルタップします。 ②「メール通知」と、「メールアドレス」を入力します。 ③規約などの同意にチェックを入れて「確認コードを送信」をダブルタップします。 ④確認コードを入力し「次へ」をダブルタップします。 ⑤登録内容を確認し「登録」をダブルタップします。 ⑥登録完了画面が表示されれば完了です。 2-C マイナポータルに関する確認サイト マイナポータルを利用するための確認サイトのご紹介です。 マイナポータルを利用するための、 スマートフォン機種、ICカードリーダーなど、 動作環境や操作方法、またマイナポータルの 最新情報などは、以下のサイトをご参照ください。 マイナポータル対応(マイナンバーカード読取対応)の スマートフォンの機種一覧 https://faq.myna.go.jp/faq/show/2587 マイナンバーカード読取対応の ICカードリーダーの一覧 https://www.jpki.go.jp/prepare/reader_writer.html マイナポータル https://myna.go.jp/ 3. マイナポータルで自分の情報を見てみよう ここでは、マイナポータルの各サービスの利用方法について、そのサービスの概要と利用方法についてご説明いたします。 3-A マイナポータルでどんな情報が見られるの? 初めに、マイナポータルを使うとどんな情報が見られるのか、簡単にご説明いたします。 マイナポータルを使えば「健康・医療、税・所得、年金関係、子供・子育て、 世帯情報、福祉・介護、雇用保険・労災」の7つの分野の情報を見ることができます。 健康・医療・・・ かかった医療費や薬の履歴、健康診断の情報などを確認できます。 税・所得・口座情報・・・ ご自身の所得や公金受取口座など、お金にまつわる情報を確認できます。 年金関係・・・ ご自身の年金資格記録情報や、振り込み予定日など年金にまつわる情報を確認できます。 子ども・子育て・・・ 児童手当の支払い額や乳幼児の健康診断情報など育児にまつわる情報を確認できます。 世帯情報・・・ ご自身の住民票記録情報(続柄コード)を確認できます。 福祉・介護・・・ 介護保険に関する資格・給付情報や生活保護に関する情報などを確認できます。 雇用保険・労災・・・ 雇用保険や労働災害に関する給付情報などが確認できます。 今回の講座では実際に ①医療費の確認 ②薬の処方履歴の確認 ③税・所得に関する情報の確認 の3つを詳しく紹介します! 3-B 医療費情報を見てみよう それでは、医療費情報を見てみましょう。 ①ホーム画面を上にスクロールします。 ②健康医療の中の「医療費」をダブルタップします。 ③過去の医療費の棒グラフや金額が表示されます。(2021年9月分~) ④棒グラフをダブルタップするとその年に受診した医療機関や詳細な医療費が表示されます。 3-C 薬剤情報を見てみよう 次に、薬剤情報を見てみましょう。 ①ホーム画面を上にスクロールします。 ②健康医療の中の「薬」をダブルタップします。 ③直近の処方履歴が表示されます。(2021年9月分~) ④確認したい年度を押すことで詳細な処方履歴や処方薬局を見ることができます。 3-D 税・所得の情報を見てみよう 次に、税・所得の情報を見てみましょう。 マイナポータルを使って、自分の所得に関する情報を見てみましょう。 ①ホーム画面を上にスクロールします。 ②お金の中の「税」をダブルタップします。 ③これまでの所得や個人住民税に関する情報が表示されます。(毎年7月頃に更新) ④確認したい年度を押すことで各年度の情報を見ることができます。 4.マイナポータルを使ってオンラインで出来る行政手続を探してみよう ここでは、オンラインで出来る行政手続きの方法についてご説明いたします。 4-A オンライン行政手続とは? オンライン行政手続とは何なのか、ご説明いたします。 マイナポータルでは子育てや介護をはじめとする行政手続の検索や申請がオンラインで行えます。 行政機関により対応している手続が異なりますので予めご了承ください。 ①ご自身にあった行政サービスの検索ができます。 例えば、お住まいの地域と各種条件で検索すると、申請可能な手続を確認することができます。 ②手続書類をオンラインで作成できます。 手続に必要な書類をオンラインで作成できます。申請内容は途中で保存し、お好きなタイミングで再開することができます。 ③電子申請ができます。 作成した手続書類は、オンラインで申請が可能です。 どのような行政手続がオンラインで可能か確認しましょう。 お住まいの自治体によらず、どなたでも共通して実施が可能な行政手続には、「引越しの手続」「年金の手続」「パスポートの手続」の3つがあります。 一例にはなりますが、「高齢者・介護」「住まい・くらし」「健康・出産」「防災・被災者支援」「子育て」など、お住まいの自治体によっては、さらに様々な行政手続が可能です。 4-B 「さがす」の画面構成を知ろう 「さがす」の画面構成をご説明いたします。 アプリホーム画面から、画面右下の「さがす」を押して行政手続の探し方を確認してみましょう。 「さがす」からは、様々な方法でマイナポータルのサービスを探すことが出来ます。 探したいサービスが決まっている場合は直接画面上の検索ボックスにキーワードを入力することで関連するサービスを探すことが出来ます。 その下には「#」で検索ワードの一例もありますので、ここを押すことでも検索が出来ます。 また、「注目」では特に需要の高い6つのキーワードから関連するサービスを探すことも出来ます。 「証明書」からはマイナ保険証の登録や確認、パスポートに関わるサービスなどをさがすことができます。 「住まい」からは引っ越しの手続きや世帯情報の確認など暮らしに関わるサービスなどをさがすことができます。 「こども」からは保育園の申し込みや予防接種履歴の確認など、子育てに関わるサービスなどをさがすことができます。 「健康医療」からは医療費や薬剤履歴など、医療に関わるサービスなどをさがすことができます。 「お金」からは公金受取口座の登録や確認、税金や年金の確認などお金に関わるサービスなどをさがすことができます。 「出入国」からはパスポートの申請や更新など国外への渡航の際などに役に立つサービスをさがすことができます。 ここで紹介している手続は一例です。 また、お住まいの自治体によっては「対象の手続きはありません」と表示される場合もありますので、ご了承ください。 「さがす」画面を下から上に動かして、カテゴリからのサービスの検索も確認しましょう。 表示される手続きが設定する自治体によって異なります。 例えば荒川区に設定すると以下6つのカテゴリーからもサービスを検索できます。 「妊娠・出産」、「子育て」、「引っ越し・住まい」、「高齢者・介護」、「ご不幸」、「健康・医療」 このように様々な検索方法があるので、自分にあった検索方法を見つけてみましょう。 4-C 行政手続を探してみよう それでは一緒に行政手続を探してみましょう。本教材で一例として取り扱う手続は以下の二つです。 1つ目は、引越しの手続です。引越しの手続はお住まいの自治体にかかわらず可能です。 マイナポータルでは、転出元の市区町村への転出届の提出と転入先市区町村への来庁予定の連絡をオンラインですることができます。 2つ目は、罹災証明の発行申請です。罹災証明の発行申請は、自治体によって対応の場合と非対応の場合があります。 罹災証明とは、地震等でご自宅が被害を受けた際に、その程度を証明する書類です。オンラインの申請に対応している自治体にお住まいの場合、マイナポータルから発行の申請をすることができます。 本教材で紹介する検索手順は、一例です。 本教材で紹介している手順だけでなく、様々な検索方法で同じ行政手続にたどり着くことができますので、自分に合った検索の方法を使ってみてください。 それでは、実際に引越しの手続を探してみましょう。 ①ホーム画面右下の「さがす」をダブルタップします。 ②画面上の検索ボックスに「引越し」と入力します。 ③サービス・機能の中から「引越しの手続き」をダブルタップします。 サービス・機能には全国共通で利用できるサービスや機能が表示されます。 検索ワードに関連したお住まいの自治体で可能な手続が表示されます。 次に、罹災証明書の発行の手続を探してみましょう。 本講座では、一例として東京都中央区の手続を検索します。 ①ホーム画面右下の「さがす」をダブルタップします。 ②画面上の検索ボックスに「防災」と入力します。 ③自治体ごとの手続から「り災証明書の発行申請」の「詳しく見る」をダブルタップします。 ④ページが自治体への申請画面に移動します。 5.マイナポータルのその他の機能を知ろう ここでは、マイナポータルのその他の機能についてご説明いたします。 5-A やりとり履歴の使いかた 「わたしの情報(自己情報表示)」についてご説明いたします。 地方公共団体や国の行政機関等が保有する自己情報を確認できます。 情報を確認する場合には、次の情報を指定することが必要です。 ・世帯情報、税・所得、健康・医療などの分野項目の指定。 ・確認対象日、いつの時点のあなたの情報の内容が必要か、日付などを指定し、ご自身の情報が参照できます。 「やりとり履歴」の使い方をご説明いたします。 ①ホーム画面を上にスクロールします。 ②画面上の検索ボックスに「履歴を確認」と入力します。 ③「やりとり履歴」があれば赤枠内に表示されます。 5-B お知らせの使いかた 「お知らせ」の使い方についてご説明いたします。 ここでは、「お知らせ」について、検索画面の表示までご説明いたします。 ①マイナポータルの「お知らせ」をダブルタップします。 ②届いているお知らせが一覧で表示されます。 5-C外部サイトとの連携の使いかた マイナポータルと外部サイトをつなぎ、マイナポータルを入口として、つないだサイトのサービスを受けることができます。 つなぐ先のウェブサイトに、あなたの情報が登録済みの場合と未登録の場合とで操作の流れが異なります。 外部サイトとの連携の使い方をご説明いたします。 ①画面左上の「三本線」をダブルタップします。 ②「外部サイトとの連携」をダブルタップします。 ③「つなぐ」をダブルタップします。 各種サービスと連動することができます。 ウェブサイトとしてねんきんネットなどが表示されます。たとえば、 ねんきんネットの「つなぐ」ボタンを押すと、ねんきんネットにつなぐことができます。 5-D 操作履歴の使いかた 「操作履歴」では、あなたご自身、またはあなたの代理人の方が、マイナポータルで、いつ、どのサービスを利用したのかなどの利用履歴が確認できます。 操作履歴の使いかたについてご説明いたします。 ①「操作履歴」をダブルタップします。 ②「利用履歴一覧」が表示されます。 5-E 利用者登録変更の使いかた ここでは、マイナポータルの利用者情報の登録変更ができます。 変更できるのは、 ・メール通知の希望変更 ・ニックネームの変更 ・メールアドレスの変更など です。 メール通知の希望変更とは、マイナポータルにログインしたり、お知らせが来た際に、メールでの通知を希望するかどうかの変更です。 利用者登録変更の使い方をご説明いたします。 ①画面左上の「三本線」をダブルタップします。 ②「アカウント設定」をダブルタップします。 ③変更したいところを選び変更してください。 5-F 代理人を登録・変更の使いかた 「代理人を変更・登録」についてご説明いたします。 あなたの代わりに、代理人の方がマイナポータルの機能を使用できるように設定できます。 代理人を設定する際は、あなたが代理人同席のもと、代理人に利用を許可するサービスや、代理できる期間を入力し、代理人が自身のマイナンバーカード読み込ませて代理人登録を行います。 代理人登録後、あなたに代わって代理人が作業できるようになります。 「代理人を登録・変更」の使い方をご説明いたします。 ①画面左上の「三本線」をダブルタップします。 ②「アカウント設定」をダブルタップします。 ③行いたい操作を選んで登録・変更してください。 マイナポータルについての講座は以上です。