スマートフォン(アイフォン)初心者編 ※スマートフォンの操作説明は、アルファベット表記が多いため、音声や点字での確認が効率的に行えるようにカタカナ表記に置き換えています。各単元の最初のみカタカナの後にアルファベット表記をカッコ内に書いています。 7 メールの使い方 目次 1 メールの使い方​ 1-A アイクラウド(iCloud)メールの特徴とメリット 1-B シリ(Siri)を使ってメールを送信 1-C 連絡先を使ったメールの送信 1-D メールアプリを使ったメールの送信 1-E 受信メールの閲覧 1-F 作成中のメールの破棄 1-G メールの返信 1-H メールの削除 1-I 詐欺メールにご用心 1 メールの使い方 1-A アイクラウドメールの特徴とメリット アイフォン(iPhone)には初めからメールアプリがインストールされています。アップル(Apple)社が運営するアイクラウドメールの他にも、携帯電話会社が提供するキャリアメールやヤフー(Yahoo)メール、ジーメール(Gmail)など様々なメールアドレスを使用することが可能です。また、シリによる音声操作にも対応していて、音声でのメール作成や送信、件名や受信日時の確認が可能となっています。​   アイクラウドメールの特徴とメリット​ アイクラウドメールとは、アップル(Apple)が提供するクラウドサービスであるアイクラウドの中のメールサービスです。メールアドレス発行、メールの送受信や整理を行えます。基本的に利用料は無料です。アイクラウドメールでは、スマートフォンの機種変更や故障による買い替えの際にも、アイクラウドのバックアップを利用してすぐに今まで通りに使用することが可能です。プロバイダーや携帯キャリアが提供するメールアドレスのように、契約する会社を変更した際にも影響を受けることもありません。​ 1-B シリを使ってメールを送信 シリを使って相手の名前でメールを送る場合、アイフォンの連絡先アプリにメールを送りたい相手の連絡先が登録されている必要があります。また、ニックネームや略称で登録している場合は、そのニックネームや略称でシリに声をかける必要があります。詳しくは、スマートフォン(アイフォン)初心者編「3 電話の使い方」をご覧ください。​​   シリを使ってのメールの送信は短い文章を送るには便利ですが、文章を考えながらの入力や長文を送るには不向きです。 ①シリを起動して「メールを作成」と声をかけます。 ②「このメッセージを誰に送信しますか」と尋ねられるので、送信相手の名前を伝えます。 ③送信相手の連絡先に複数のアドレスを登録している場合は追加で送信先を尋ねられるので、「自宅」や「携帯電話」と送信したいほうを伝えます。 ※「自宅」や「携帯電話」といったラベル名の設定は連絡先アプリで事前に行います。​ ④「メールの件名は何にしますか」と尋ねられるので、メールの件名を伝えます。​ ⑤「メールの本文はどうしますか」と尋ねられるので、送りたい内容を伝えます。ここでは言葉と言葉の間が数秒空くと、自動で文章の終わりと判断されて次のステップに進みます。​​ ⑥「○○さんへのメールです。内容は次の通りです・・・。送信してもよろしいですか」と尋ねられるので、「ハイ」と答えます。 ⑦「了解しました送信します」と聞こえたらメールが送信されていますので、ホームボタン(サイドボタン)を1回押して応答状態のままになっているシリを終了します。 もし、シリによる送信確認の内容に誤りがあった場合には、「送信してもよろしいですか」と尋ねられた際に「イイエ」と答えます。続けてシリから「続ける場合は、送信、キャンセル、件名を変更、本文を変更、または追加と指示してください」と問いかけがありますので、やりたいことを伝えます。 指示内容の説明は以下の通りです。​ 「送信」と伝えると、メールを送信します。 「キャンセル」と伝えると、メールの作成を取りやめます。 「件名変更」と伝えると、件名を入れ直すことができます。 「本文を変更」と伝えると、本文を一から入れ直すことができます。​ 「追加」と伝えると、本文に文章を追加することができます。 なおメールの送信前であれば、どの手順まで進んでいてもホームボタン(サイドボタン)を短く1回押すことでシリでのメール作成を取りやめることができます。​ 1-C 連絡先を使ったメールの送信 連絡先を使ったメールの作成では、各項目の入力時に手入力以外にも画面上を2本指でダブルタップして音声で入力することが可能です。同じ操作で音声入力の一時停止も可能なためメールの文章を考えながら音声入力を行う場合には、シリではなく連絡先を使ったメール送信をお勧めします。​ ①シリを起動して「連絡先を開いて」と声をかけて連絡先アプリを開きます。連絡先アプリはホーム画面からジェスチャー操作で開くことも可能です。 ②連絡先アプリを開いたら右スワイプや「3 電話の使い方」で説明したセクション索引を使用して連絡先の中からメールしたい相手を探します。​ ③メールしたい相手を見つけたらダブルタップして、その方の詳細情報に進みます。​ ④「自宅」などのラベル名と一緒にメールアドレスを読み上げる項目まで右スワイプを繰り返し、ダブルタップして新規メール作成画面を開きます。​ ⑤新規メール画面を開くと件名が選択されているので1本指でダブルタップしてから件名を入力します。 ⑥件名の入力を終え確定したら「メッセージ本文」と聞こえるまでタッチ・スワイプで探してダブルタップしてから本文を入力します。 ※各項目の入力前にダブルタップを忘れると、ひとつ前に入力していた項目の続きに文字が追加されてしまいますので注意してください。​ ⑦必要な項目の入力を終えたら、タッチやスワイプで画面右上の「送信ボタン」を選んでダブルタップします。これで、メールが送信されます。 ボイスオーバー(VoiceOver)がオフであれば、「○○さんの連絡先を出して」とシリに声をかけることで、連絡先に登録された個人の詳細情報を簡単に呼び出すことができます。必要に応じてボイスオーバーのオンとオフを切り替えられると便利な場面があります。 1-D メールアプリを使ったメールの送信 ①初めに、シリを起動して「メールアプリを開いて」と声をかけてメールアプリを開きます。メールアプリはホーム画面からジェスチャー操作で開くことも可能です。 ②メールアプリを開いたら、タッチやスワイプで画面の右下の新規作成ボタンを探してダブルタップし、新規作成画面を開きます。​​ ③新規作成画面が表示されると宛先が選択されているので、ダブルタップしてから宛先を入力します。​ 連絡先に登録のある方であれば宛先を入力時にメールアドレスではなく登録名の一部(読み仮名でも構いません)を書くだけで宛先の候補が表示されます。1本指で画面を上から下にスライドさせ送信先候補を選んだら、ダブルタップして決定してください 。 ④宛先の入力を終えたら「件名」と聞こえるまで右スワイプを繰り返してダブルタップしてから件名を入力します。 ⑤件名の入力を終えたら「メッセージ本文」と聞こえるまで右スワイプを繰り返してダブルタップしてから本文を入力します。 ※各項目の入力前にダブルタップを忘れると、ひとつ前に入力していた項目の続きに文字が追加されてしまいますので注意してください。​ ⑥必要な項目の入力を終えたら、タッチやスワイプで画面右上の「送信ボタン」を選んでダブルタップします。これで、メールが送信されます。 1-E 受信メールの閲覧 ①初めにシリを起動して「メールアプリを開いて」と声をかけるか、ホーム画面からメールアプリを起動します。 ②メールアプリが起動したら右スワイプで表示したいメールの件名を探してダブルタップし、メール本文を表示します。​​ ③メール本文表示後、2本指で上から下にスワイプすると全文を読み上げます。​ ※メールアプリ起動時に最初に表示されるページは受信ボックスとは限りません。メールボックスが表示されている場合はタッチやスワイプで見出しの次にある受信を選び、ダブルタップして受信ボックスを表示してください。メール本文が表示されている場合は、タッチやスワイプで左上の戻るボタンを選び、ダブルタップして受信ボックスを表示してください。​ 1-F 作成中のメールの破棄 メールを作成中に最初からやり直したいというときなどには、下記の方法で作成中のメールを破棄することが可能です。シリによるメール送信以外はすべて同じ方法になります。​ ※ボイスオーバー使用時にメールの破棄をせずにメールアプリをアップスイッチャーから閉じると、下書きに書きかけのメールが残るため、やり直す場合はできるだけメールの破棄を行うことをお勧めします。 ①初めに、メール作成画面左上にある「キャンセル」を選んでダブルタップします。​ ②次に「下書きを破棄」と読み上げるので、そのままダブルタップしてメールを破棄します。​ ③メールの破棄を終えると、メール作成を開始したアプリに関わらずメールアプリが表示されます。​ メールアプリからメールを送信しようとしていた場合は、このまま画面右下の新規作成からやり直してください。 連絡先からメールの作成をやり直したい場合は、1-C(連絡先を使ったメールの送信)の手順でやり直しが必要です。​ 1-G メールの返信 ①返信したいメール本文を表示させます。​ ②メール本文を表示したら、タッチやスワイプで画面下部中央付近の「その他の操作」を選択し、ダブルタップしてその他の操作一覧を表示します。 ③続けて「返信」と聞こえるまで右スワイプを繰り返し、ダブルタップします。 ④本文に入力可能な状態でメッセージ作成画面が表示されるので、そのまま本文を入力します。ちなみに返信画面の本文には、元のメールが引用されており、文字入力すると、その引用の前に文章を入力する形となります。​​ ⑤必要な項目の入力を終えたら、タッチやスワイプで画面右上の「送信ボタン」を選んでダブルタップします。これで、返信メールが送信されます。 返信したいメールを表示した状態でシリを呼び出して「このメールに返信」と声をかけると音声入力により返信を行うことが可能です。 1-H メールの削除 ①初めに、シリを起動して「メールアプリを開いて」と声をかけてメールアプリを開きます。 ②削除したいメールの入った受信などメールボックス内のボックスを開き、右スワイプで削除したいメールに合わせます。 ③「削除」と聞こえるまで上スワイプを繰り返し、ダブルタップします。​ ④次のメールも削除したい場合は、③を繰り返し行うことで削除できます。​ ※削除したメールはゴミ箱に移動後、30日間は保持されます。​ ※メールアプリ起動時に最初に表示されるページは受信ボックスとは限りません。メールボックスが表示されている場合はタッチやスワイプでボックスリストの中から受信を選び、ダブルタップして受信ボックスを表示してください。メール本文が表示されている場合は、タッチやスワイプで左上の戻るボタンを選び、ダブルタップして受信ボックスを表示してください。​ 1-I 詐欺メールにご用心 身に覚えのないメールにご注意ください! ショップやメーカーの公式サイトからのメールになりすまして、メールから偽のサイトに誘導し、そこでユーザーアイディ(ID)やパスワード、クレジットカードなどの情報を入力させて盗み取ろうとする詐欺メールをフィッシングメールと呼びます。 「還付金があります」「お金をあげます」などの儲け話のようなメールは、ほとんどが詐欺メールです。 このようなメールにもご注意ください。