スマートフォン(アイフォン)初心者編  ※スマートフォンの操作説明は、アルファベット表記が多いため、音声や点字での確認が効率的に行えるようにカタカナ表記に置き換えています。各単元の最初のみカタカナの後にアルファベット表記をカッコ内に書いています。 2 アイフォン(iPhone)の基礎・アクセシビリティ設定 目次 1 アイフォンの各部名称と電源操作​ 1-A 本体各部の名称 1-B 電源の入れ方 1-C 電源の切り方 1-D ホーム画面に戻るには 2 アクセシビリティ設定​ 2-A 文字サイズと太さの調整 2-B 画面の色を反転 2-C 画面の拡大(ズーム機能) 2-D 画面の明るさ調整 1 アイフォンの各部名称と電源操作​ アイフォンの主要なボタンやスイッチの位置と名称です。本体を縦に持った状態で説明します。 1-A 本体各部の名称 ホームボタン搭載機種 ①ホームボタン/タッチアイディ(Touch ID) センサ 画面の下の真ん中のあたりにあります。アイフォンのロックを解除したり、アプリ使用中にホーム画面に戻る時などに使用します。このボタンを長押しすることでシリ(Siri)を呼び出すことができます。また設定を行うと、3回連続で押すことで、ボイスオーバー(VoiceOver)や反転表示など、アクセシビリティ機能をオンオフする設定も可能です。 ②サイドボタン​ 本体の右側面の上の方にあります。アイフォンのスリープを解除したり、スリープモードにするときに利用します。また、電源を入れたり、切ったりする際にも使用します。 ※スリープモードにすると、画面が消えて、意図しないタッチ操作や余計なバッテリーの消費を抑えられます。スマートフォンを使い終わったらこまめにスリープモードにして、バッテリーを長持ちさせましょう。しばらく操作しないでおいても、自動的にスリープモードに移ります。 スリープモードの状態で、もう一度電源ボタンを軽く押すと、スリープモードが解除できます。 ③着信/サイレントスイッチ​ 本体の左側面の上の方にあります。アイフォンの画面側と背面側にスイッチをスライドできるようになっていて、背面側にスライドすると消音モードになります。​ ④音量ボタン 本体左側面の上の方、サイレントスイッチの下に上下に並ぶようにあります。上のボタンで音量を上げます。下のボタンで音量を下げます。 ホームボタン非搭載機種 ①サイドボタン​ 本体の右側面の上の方にあります。アイフォンのスリープを解除したり、スリープ状態にするときに利用します。このボタンを長押しすることでシリを呼び出すことができます。また、音量を上げるか下げるボタンのいずれかと同時に押すことで電源を切る際にも使用します。 設定を行うと、3回連続で押すことで、ボイスオーバーや反転表示など、アクセシビリティ機能をオンオフする設定も可能です。 ②着信/サイレントスイッチ​ 本体の左側面の上の方にあります。アイフォンの画面側と背面側にスイッチをスライドできるようになっていて、背面側にスライドすると消音モードになります。​ ③音量ボタン 本体左側面の上の方、サイレントスイッチの下に上下に並ぶようにあります。上のボタンで音量を上げます。下のボタンで音量を下げます。 全機種共通 ①メインカメラ 本体の背面の右上にあります。指で触れると出っ張った円形の突起です。テレビ電話や写真の撮影、視覚障害者向けの画像認識アプリを使用する際に使用します。 ②ライトニング(Lightning)コネクタ 本体の底面の中央にあります。ライトニングケーブルを接続して充電用に使用します。 ③スピーカーとマイク スピーカーとマイクは本体底面にあります。マイクは自分の声を相手に伝えるための電話の送話口として使用されますので、指や手で塞がないようにしましょう。 ④受話口(イヤースピーカー) 画面の上部にあり指先で触れると横に細長い隙間のようになっています。通話の際はここから相手の声が聞こえます。 1-B 電源の入れ方 ※電源の入れ方は機種により異なります​ ホームボタン搭載機種 ①本体右側面の上の方にあるサイドボタンを長押しします。 ②電源が入るとパスコード入力を求められるので、設定した4桁以上(初期は6桁)のパスコードを入力します。設定しないことも可能で、その場合はホームボタンを押すことでホーム画面に移動します。ただしセキュリティの面からお勧めしません。 ③パスコードを入力後、ホーム画面が表示されたら操作が可能となります。ボイスオーバーを使用している場合は、ホーム画面の左上に配置したアイコン名の読み上げ後に操作が可能となります。​ ※電源を入れ直した場合やアイフォンの更新による再起動後などには、タッチアイディという指紋認証を登録していてもパスコードの入力を求められます。​ ホームボタン非搭載機種 ※電源の入れ方は機種により異なります。 ①本体右側面の上の方にあるサイドボタンを長押しします。 ②電源が入ったら​本体の下部分のへり(端)部分から上に向かって指を大きくスライドします。​ ※ボイスオーバーを使用していた場合には、電源が入った段階でポコッと合図音が聞こえます。 ③パスコード入力を求められるので、設定した6桁のコードを入力します。​ ④パスコードを入力後、ホーム画面が表示されたら操作が可能となります。ボイスオーバーを使用している場合は、ホーム画面の左上に配置したアイコン名を読み上げ後に操作が可能となります。​ ※電源を入れ直した場合やアイフォンの更新による再起動後は、フェイスアイディ(Face ID)という顔認証を登録していてもパスコードの入力を求められます。​ ※購入直後はパスコードやフェイスアイディが無効に設定されている場合があります。このときは、電源を入れるとホーム画面に移行します。 1-C 電源の切り方 ホームボタン搭載機種 ※電源の切り方は機種によって異なります。 ①本体右側面の上の方にあるサイドボタンを長押しします。 ②ボイスオーバーを使用している場合、「スライドで電源オフ」と聞こえたら画面をダブルタップします。 ※ボイスオーバーの読み上げ位置がずれている場合がありますので、その場合はタッチ操作か左右のスワイプ操作で「スライドで電源オフ」に合わせてからダブルタップしてください。ボイスオーバーを使用していない場合は、画面上の「スライドで電源オフ」と書かれた箇所を左から右にスライドすると電源が切れます。 ※最近のスマートフォンはバッテリー容量が大きいので電池残量を気にして電源を切る必要はありません。​ ホームボタン非搭載機種 ※電源の切り方は機種によって異なります。 ①本体右側面の上の方にあるサイドボタンと、左側面にある音量ボタンの上下いずれかのボタンを同時に長押しします。​ ②ボイスオーバーを使用している場合、「スライドで電源オフ」と聞こえたら画面をダブルタップします。 ※ボイスオーバーの読み上げ位置がずれている場合がありますので、その場合はタッチ操作か左右のスワイプ操作で「スライドで電源オフ」に合わせてからダブルタップしてください。ボイスオーバーを使用していない場合は、画面上の「スライドで電源オフ」と書かれた箇所を左から右にスライドすると電源が切れます。​ ※最近のスマートフォンはバッテリー容量が大きいので電池残量を気にして電源を切る必要はありません。​ 1-D ホーム画面に戻るには ホームボタン搭載機種 ホームボタンを押すとホーム画面に戻ります(戻ると効果音が鳴ります)。ホーム画面が何ページもある場合は、最後に開いていたページに戻ります。またホーム画面が表示された状態でホームボタンを押すと、必ず1ページ目のホーム画面に戻ります(この時は効果音が鳴ったあと、音声で「ホーム」とガイドがあります)。なお、ホームボタンを連続で押す場合は、1秒程度の間隔を開けましょう。2回以上素早くホームボタンを押すと、後で説明する「アップスイッチャー」や「ショートカット」の機能が立ち上がる場合があります。その場合は再度ホームボタンを押すと、もとのホーム画面に戻ります。 ホームボタン非搭載機種 本体の下のへり(端)から画面中央に向かって、1本指でスライドしていくと、中心に近づくにしたがって音程が上がりながら「ポン ポン ポン」と最大3回の効果音が鳴ります。このうち「ポン ポン」と2回鳴ったところで画面から指を離すと、効果音が鳴りホーム画面に戻ります。ホーム画面が何ページもある場合は、最後に開いていたページに戻ります。またホーム画面が表示された状態で再度このジェスチャーをすると、必ず1ページ目のホーム画面に戻ります(この時は効果音が鳴ったあと、音声で「ホーム」とガイドがあります)。「ポン ポン」という音が鳴らずうまくいかなかった場合は、ホーム画面にあるアプリの名前などを読み上げますが、画面に1本指で触れている限りは、勝手に何かが実行されることはありません。あわてず画面から指を離し、再度やってみましょう。 2 アクセシビリティ設定 2-A 文字のサイズと太さの調整​ ①設定アプリ内にある「テキストサイズを変更」を呼び出すために、シリを起動して「文字サイズの変更」と声をかけます。 ②「○○%調整可能」と聞こえるまで右スワイプを繰り返します。​ ③上または下にスワイプして見やすい文字サイズに調整します。 設定アプリで下記の設定を行うと、さらに文字を太く、大きくすることが可能です。 ※一部のアプリではこの設定が反映されません。​ ①ホーム画面から設定アプリを開きます。シリを起動して「設定アプリを開いて」と声をかけても構いません。 ②設定アプリが開いたら、「アクセシビリティ」と読み上げるまで右スワイプを繰り返し、ダブルタップします。 ③「画面表示とテキストサイズ」と聞こえるまで右スワイプを繰り返してダブルタップを行うと「文字を太くする、オフ」と読み上げますので、ここでもダブルタップしてこの設定をオンにします。 ※すでにオンの状態であれば変更の必要はないため「文字を太くする、オン」のあとのダブルタップは必要ありません。 ④右スワイプで「さらに大きな文字」に進みます。ここで、「さらに大きな文字、オン」と読み上げた場合は設定の変更は必要ありませんので、アップスイッチャーを利用して設定アプリを終了してください。​ ⑤「さらに大きな文字、オフ」と読み上げた場合は、ダブルタップして次に進みます。再び「さらに大きな文字、オフ」と読み上げますので、再度ダブルタップしてこの設定をオンにします。 ⑥「○○%調整可能」と読み上げるまで右スワイプで移動して、上または下スワイプで見やすい文字サイズに調整します。 ※この設定変更後は、最初に紹介した方法でも最大の文字サイズまで選ぶことが可能になります。 ※「文字を太くする」の設定はシリだけでも行うこともできますが、今はまだシリでの反応が不安定なためお薦めできません。また、「さらに大きな文字」の設定は、今のところシリでは行えません。 2-B 画面の色を反転 ①シリを起動して「色を反転をオン」と声をかけます。これで画面の色が反転します。 ②画面上ではシリが応答状態のままとなっていますので、ホーム画面に戻る操作を行いシリを終了します。 色を反転を解除する際は、シリを起動して「色を反転をオフ」と声をかけ、最後にホーム画面に戻る操作を行いシリを終了します。​ シリを使わずに設定アプリから変更を行う場合​は以下の方法になります。 ①ホーム画面から設定アプリを開きます。シリを起動して「設定アプリを開いて」と声をかけても構いません。 ②設定アプリが開いたら、「アクセシビリティ」と読み上げるまで右スワイプを繰り返し、ダブルタップします。 ③「画面表示とテキストサイズ」と聞こえるまで右スワイプを繰り返し、ダブルタップします。​ ④「反転(スマート)」と聞こえるまで右スワイプを繰り返し、ダブルタップして設定をオンにします。​ 上記と同じ手順で進み、チェックを外すと反転が解除されます。 ⑤設定が完了したらアップスイッチャーを利用して設定アプリを終了します。​ ※反転にはスマートとクラシックの2種類があり、シリを利用した場合は自動でスマートが選択されます。スマートの場合、ホーム画面やカメラアプリなど、一部のアプリの反転は行われません。クラシックの場合は、すべての状態で色を反転します。 2-C 画面の拡大(ズーム機能) ①シリを起動して「アクセシビリティを開いて」と声をかけ、設定アプリ内の「アクセシビリティ」を開きます。​ ②「ズームオフ」と読み上げるまで右スワイプを繰り返します。 ※ここで「ズームオン」と読み上げた場合はすでにズーム機能がオンになっていますので変更の必要ありません。アップスイッチャーを利用して設定アプリを終了してください。 ③「ズームオフ」と読み上げた場合には、ダブルタップして次に進みます。続けて「ズーム機能オフ」と読み上げますので、再度ダブルタップしてこの設定をオンにします。 ④ズーム機能をオンにした状態で3本指で画面をダブルタップすると、指定した倍率に画面が拡大されます。この際できるだけ自分が拡大したい場所をタップすることで、その周辺を拡大することができます。また、3本指でダブルタップ後に画面から指を離さずに上にスライドすると拡大、下にスライドすると縮小し、好きなサイズに変更可能です。拡大を解除するには3本指でダブルタップしてください。​​ 2-D 画面の明るさを調整​ ①シリを起動して「画面を明るくして」、あるいは「画面を暗くして」と声をかけます。 ②この時に画面が明るすぎる場合や暗すぎる場合には左スワイプを行うことで明るさ調整スライダに移動することができるので、そこで上や下にスワイプして段階的に明るさを調整してください。 ③調整後、画面上ではシリが応答状態のままとなっていますので、ホーム画面に戻る操作を行いシリを終了します。​ その他にも、シリを起動して「画面の明るさを50%にして」など、最大の明るさに対する割合を伝えて調整することも可能です。​