スマートフォンアイフォン(iPhone)基本編  ※スマートフォンの操作説明は、アルファベット表記が多いため、音声や点字での確認が効率的に行えるようにカタカナ表記に置き換えています。各単元の最初のみカタカナの後にアルファベット表記をカッコ内に書いています。 メールを使ってみよう 目次 1 メールの使い方 1-A アイクラウド(iCloud)メールの特徴とメリット 1-B シリ(Siri)を使ったメールを送信 1-C 連絡先を使ったメールの送信 1-D メールアプリを使ったメールの送信 1-E 受信メールの閲覧 1-F 作成中のメールの破棄 1-G メールの返信 1-H メールの削除 1-I 詐欺メールにご用心 1 メールの使い方 1-A アイクラウド(iCloud)メールの特徴とメリット アイフォンには初めからメールアプリがインストールされています。アップル(Apple)社が提供するアイクラウドメールの他にも、携帯電話会社が提供するキャリアメールやヤフー(Yahoo)メール、ジーメール(Gmail)など様々なメールサービスを利用することが可能です。 アイクラウドメールの特徴とメリット アイクラウドメールとはアップル社が提供するクラウドサービスであるアイクラウドの中のメールサービスです。メールアドレス発行、メールの送受信や整理を行えます。基本的に利用料は無料です。Siriによる音声操作にも対応していて、音声でのメール作成や送信、件名や受信日時の確認が可能となっています。 アイクラウドメールではスマートフォンの機種変更や故障による買い替えの際にも、アイクラウドのバックアップを利用してすぐに今まで通りに使用することが可能です。プロバイダーや携帯キャリアが提供するメールアドレスのように、契約する会社を変更した際にも影響を受けることはありません。 1-B Siriを使ったメールの送信 Siriを使ってメールを送る際の注意点です。 Siriを使って相手の名前でメールを送る場合、アイフォンの連絡先アプリにメールを送りたい相手の連絡先が登録されている必要があります。また、ニックネームや略称で登録している場合は、そのニックネームや略称でSiriに声をかける必要があります。 詳しくは、スマートフォンアイフォン基本編「電話を使ってみよう」を参照してください。 Siriを使ってメールを送ってみましょう。 ①Siriを起動して「メールを作成」と声をかけます。 ②「このメッセージを誰に送信しますか?」と聞こえたら、送信相手の名前を伝えます。 ニックネームや略称で登録している場合は、そのニックネームや略称でSiriに声をかける必要があります。 ③「どのメールアドレスを使いますか?」と聞こえたらラベル名を伝えます。 ラベル名は「自宅」や「携帯電話」等です。設定は連絡先アプリで行います。 また、こちらの③は送信相手の連絡先に複数のアドレスを登録している場合のみ発生します。 ④「メールの件名は何にしますか?」と聞こえたら件名を伝えます。 ⑤「メールの本文はどうしますか?」と聞こえたら本文の内容を伝えます。 言葉と言葉の間が数秒空くと自動で文章の終わりと判断され、次のステップに進みます。 ⑥「○○さんへのメールです。内容は次の通りです・・・。送信してもよろしいですか」と聞こえたら「はい」と答えます。 ⑦「了解しました送信します」と聞こえたらメールが送信されていますので、ホームボタン(電源ボタン)を1回押して終了します。 ⑥の手順で、Siriによる送信確認の内容に誤りがあった場合には「いいえ」と答えます。続けてSiriから「続ける場合は、送信、キャンセル、件名を変更、本文を変更、または追加と指示してください」と問いかけがありますので、やりたいことを伝えます。 指示内容の説明は以下の通りです。 ・送信    = メールを送信します ・キャンセル = メールの作成を取りやめます ・件名変更  = 件名を変更します ・本文を変更 = 本文を一から入れ直します ・追加    = 本文に文章を追加します 送信前であれば、どの手順まで進んでいてもホームボタン(電源ボタン)を軽く1回押すことでSiriでのメール作成を取りやめることができます。 1-C 連絡先を使ったメールの送信 各項目の入力時に手入力以外にも、画面上を2本指でダブルタップして音声で入力することが可能です。 同じ操作で音声入力の一時停止も可能なため、メールの文章を考えながら音声入力を行う場合には、Siriではなく連絡先を使ったメール送信がおすすめです。 連絡先を使ってメールを送ってみましょう。 ①Siriを起動して「連絡先を開いて」と声をかけます。 画面上を2本指でダブルタップして音声で入力することが可能です。同じ操作で一時停止も可能です。 ②連絡先の中からメールしたい相手を探します。 ③相手を見つけたらダブルタップし、その方の詳細情報に進みます。 ④右スワイプでメールアドレスまで進み、ダブルタップします。 「自宅」などのラベル名と一緒にメールアドレスを読み上げます。 ⑤件名をダブルタップし、入力します。 ⑥「メッセージ本文」と聞こえるまでスワイプし、本文を入力します。 ⑦タッチやスワイプで画面右上の青い矢印の送信ボタンをダブルタップし、メールを送信します。 ボイスオーバーがオフであれば、「○○さんの連絡先を出して」とSiriに声をかけることで、連絡先に登録された個人の詳細情報を簡単に呼び出すことができます。 必要に応じてボイスオーバーのオンとオフを切り替えられると便利な場面があります。 1-D メールアプリを使ったメールの送信 メールアプリを使ってメールを送ってみましょう ①Siriを起動して「メールアプリを開いて」と声をかけます。 メールアプリはホーム画面からジェスチャー操作でも開けます。 ②画面右下の新規作成ボタンをダブルタップします。 ③宛先をダブルタップし送る相手の名前を入力します。 連絡先に登録済の方であれば、宛先入力時に登録名の一部を書くだけで宛先の候補が表示されます。 ④検索候補から相手をダブルタップします。 1本指で画面を上から下にスライドさせ、送信先候補を選んだら、ダブルタップして決定してください。 ⑤件名をダブルタップし、入力します。 ⑥「メッセージ本文」と聞こえるまでスワイプし、本文を入力します。 ⑦タッチやスワイプで画面右上の青い矢印の送信ボタンをダブルタップし、メールを送信します。 1-E 受信メールの閲覧 次に、受信メールを閲覧してみましょう。 ①Siriを起動して「メールアプリを開いて」と声をかけます。 メールアプリはホーム画面からジェスチャー操作でも開けます。 ②「受信」をダブルタップします。 ③右スワイプで表示したいメールを探し、ダブルタップします。 ④メール本文表示後、2本指で上から下にスワイプすると全文を読み上げます。 メールアプリ起動時に最初に表示されるページは受信ボックスとは限りません。 メールボックスが表示されている場合はタッチやスワイプで見出しの次にある受信を選び、ダブルタップして受信ボックスを表示してください。 メール本文が表示されている場合は、タッチやスワイプで左上の戻るボタンを選び、ダブルタップして受信ボックスを表示してください。 1-F 作成中のメールの破棄 作成中のメールを破棄する方法についてご説明いたします。 メールを作成中に最初からやり直したいという時などには、下記の方法で作成中のメールを破棄することが可能です。Siriによるメール送信以外はすべて同じ方法になります。 ①メール作成画面左上にある「キャンセル」をダブルタップします。 ②「下書きを削除」と聞こえたら、ダブルタップします。 ボイスオーバー使用時にメールの破棄をせずにメールアプリをアップスイッチャーから閉じると、下書きに書きかけのメールが残るため、やり直す場合はできるだけメールの破棄を行うことをおすすめします。 1-G メールの返信 ①返信したいメール本文を表示させます。 ②画面下部中央付近の「その他の操作」をダブルタップします。 ③「返信」と聞こえるまで右スワイプを繰り返し、ダブルタップします。 ④本文入力状態になっているので、そのまま本文を入力します。 返信画面の本文には、元のメールが引用されており、文字入力すると、その引用の前に文章を入力する形となります。 ⑤タッチやスワイプで画面右上の青い矢印の送信ボタンをダブルタップし、メールを送信します。 返信したいメールを表示した状態でSiriを呼び出して「このメールに返信」と声をかけると音声入力により返信を行うことが可能です。 1-H メールの削除 次に、メールを削除する方法をご説明いたします。 ①Siriを起動して「メールアプリを開いて」と声をかけます。 メールアプリ起動時に最初に表示されるページは受信ボックスではない場合もあります。 メールボックスが表示されている場合はタッチやスワイプでボックスリストの中から受信を選び、ダブルタップして受信ボックスを表示します。 メール本文が表示されている場合は、タッチやスワイプで左上の戻るボタンを選び、ダブルタップして受信ボックスを表示してください。 ②ボックスを開き、右スワイプで削除したいメールに合わせます。 削除したメールはゴミ箱に移動後、30日間は保持されます。 ③「削除」と聞こえるまで上スワイプを繰り返し、ダブルタップします。 続けて次のメールも削除したい場合は、②③を繰り返し行うことで削除できます。 1-I 詐欺メールにご用心 近年、銀行や宅配業者、ネット通販事業者等を名乗った迷惑メールが増えています。 記載されたURLを開くと、一見本物のようにも見える銀行や宅配業者、ネット通販事業者等のホームページが表示されることがありますが、偽サイトであった場合、うっかりアカウントやパスワードを入力することで詐欺事件や犯罪に巻き込まれてしまう可能性があります。 このような手法での詐欺をフィッシング詐欺と呼び、サイトへ誘導するメールをフィッシングメールと呼びます。 メールを利用しているとフィッシングメールを受け取ることを100%避けることは難しいためメールを利用される場合は、くれぐれもご用心ください。 通常、本当の銀行等からこのようなお問い合わせがメールで来ることはあり得ません。 もしこのような通知メールが来た場合は、その指定されたユーアールエル(URL)は決して開かず少しでも怪しいと感じたら、メールは削除することをおすすめします。